「いびき」にも種類がある!危険性の高いいびきについて知ろう
単純性いびき
「単純性いびき」とは、単純に「散発的な原因でいびきをしている」という状態です。 一過性のいびきであり、基本的に病的な要因によりいびきをしているわけではないのが特徴です。 多くの場合は「疲労」や「飲酒」「鼻づまり」などを原因としており、これらの原因を取り除くことでいびきの症状も改善されます。 健康や睡眠に大きな影響はありませんが、日常的にいびきをかいている場合には原因を取り除くなどの努力は必要になり、それでも解消しない場合には病的な要因が隠れている可能性があります。
上気道抵抗症候群
「上気道抵抗症候群」とは、後述する「睡眠時無呼吸症候群」の軽症型ともいえる症状であり、習慣的にいびきをしてしまう症状です。 低呼吸や無呼吸の症状は見られないのですが、睡眠中に上気道が狭くなって強い力で呼吸することにより睡眠の分断などの症状がみられます。 その特性上、しっかりと眠ることが難しくなるため、日中に眠気を感じることが多いのが特徴です。 仕事や運転、家事などにも影響を及ぼす可能性があるため、早目に医療機関で相談しておいた方が良いでしょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に低呼吸または無呼吸が生じ、体が低酸素状態になる症状です。 習慣的にいびきを伴い、以下の特徴を伴います。
睡眠時無呼吸症候群と動悸息切れとの関係
寝ている時に呼吸が止まる状態が繰り返されると、血液の中の酸素濃度である酸素飽和度が少なくなります。
息が止まり酸素濃度が薄くなると、心臓が血流を増やそうと血圧が上がります。本来寝ている時は静かである交感神経が刺激され、活発になり心拍数が増えます。そのために動悸や息切れが起こるようになるのです。
主な特徴
上気道抵抗症候群と同様に睡眠が分断されるため眠りが浅く、しっかりと眠れないので日中に眠気を感じることが多いでが、日中の眠気の症状が見られないケースの睡眠時無呼吸症候群も存在します。 睡眠時無呼吸症候群を放置すると症状が悪化し、さまざまな「生活習慣病」を合併する可能性があるため、早目に適切な治療を開始することをおすすめします。
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