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FAQ

C-PAPをしても以前と変わらないのですがどうしたらいいですか?

C-PAP治療は、一時的に現状の状態のみを改善させる機材の為、症状そのものを治療するものではありません。
根本的な治療をお考えの場合は、レーザーによる治療方法があります。

                     

C-PAPをしても眠気など症状が消えません

C-PAPを問題なく使用できているのであれば、その他の要因が考えられます。
使用日数や使用時間が短いあるいは、睡眠時無呼吸以外の疾患があるのかもしれません。
後者の可能性が高い様なら、詳細な検査(PSG)を受けて頂き、また、圧力や機器が適正なのかも関係しますので、確認のためやはり、PSG検査を受けていただく方がよいかと思われます。

C-PAPを使ったら無呼吸が治るの?

C-PAPは無呼吸やいびきの発生を抑える治療法であり、無呼吸の原因を取り除く治療法ではありません。
眼鏡で視力を補うように、C-PAPで呼吸を正常に保つ為のものとお考えください。
肥満が無呼吸の原因であれば、減量で症状が改善します。
また、咽や鼻に原因があり、施術をすることにより改善がみこめます。

かなり太っており、現在C-PAPを使用しています。 鼻の手術をすることで止めることはできますか?

鼻が詰まっている症状があるようでしたら、少なからず症状の改善は期待できると思います。
ただそれだけでは期待値は低いので、ダイエットなど痩せられることをお勧めいたします。
C-PAPを使用している方は肥満の方が多いのが実情です。
適度な運動や適切な食生活を送る事で、大幅な改善が期待できます。

出張、国内・海外旅行に行きます。C-PAP は持って行けますか?

お持ちする必要があります。
ただ国外で使用する場合は、出力の確認と、電源プラグを忘れずにお持ちください。
税関を抜ける際は機器の説明をよく読んでおくことをお勧めします。

口や喉が渇きます

寝ている時に口を開けて寝ている可能性が高いです。
鼻が詰まっている可能性が高いので、耳鼻咽喉科での診察をお勧めします。
当院では、お鼻をレーザーで焼灼治療することで、花粉症・ハウスダストなどのアレルギー性鼻炎の治療を専門で行っています。

                     

寝ている時に口を開けて寝ていると言われました。

寝るときに口呼吸で寝ている可能性が高いです。
鼻が詰まっていて自然と口で呼吸している可能性が高いので、耳鼻咽喉科での診察をお勧めします。
当院では、お鼻をレーザーで焼灼治療することで、花粉症・ハウスダストなどのアレルギー性鼻炎の治療を専門で行っています。

                     

口や喉が渇きます

寝ている時に口を開けて寝ている可能性が高いです。
鼻が詰まっている可能性が高いので、耳鼻咽喉科での診察をお勧めします。
当院では、お鼻をレーザーで焼灼治療することで、花粉症・ハウスダストなどのアレルギー性鼻炎の治療を専門で行っています。

                    

睡眠時無呼吸でC-PAPを使用していますが、自覚症状は使用前と殆ど変りがありません。C-PAP療法は私には合わないのでしょうか?

C-PAPを使用中に何度も目が覚めてしまう様な状況なら、一旦使用を中止してかかりつけのお医者さんに相談してください。
鼻が詰まっていて呼吸がしづらい状況や、設定圧に問題がある可能性があります。

C-PAPがきちんと使えるか心配なのですが、どのように対応してもらえますか?

C-PAP機器の空気の漏れや音が気になるなど、使用感に関する疑問やご不明・ご不安な点は当院又はC-PAP業者へご相談下さい。

C-PAPが苦しいです。いい方法はありますか?

原因としまして、設定された圧が適正でない、鼻づまりや乾燥、結露、マスクのフィッティングが不十分、マスクから空気が漏れているなどが考えられますので、対処方法を主治医にご相談ください。
C-PAP導入当初は違和感を感じる事が多いと思いますが、適切に対処することで徐々に慣れていく様です。
他の対処法を模索したいとお考えでしたら、当院にご相談ください。

C-PAPで非常に良くなりましたが、一生続けなければならないのでしょうか

基本的にC-PAPは直接的な治療を行うものではない為、一生使う事が前提となります。

C-PAPの作動音によって周りの人が気になって眠れなくなるのではないかと心配しているのですが大丈夫ですか?

多少、音はしますが静音設計なので、いびきや苦しそうな呼吸音に比べれば気にならない程度と思います。
しかしながら、音を気にされる方にとっては気になるかもしれません。

C-PAPは毎日使わなくてはいけないの?

基本的には毎日使う事が前提となります。
ですが、出張、旅行などで2~3日使わない程度の場合は、担当医師にご相談ください。
使用しないから即命の危険があるというものではありませんが、毎日の体調管理を行う上では、使わない日を作るのは望ましくないです。

C-PAPは毎日必ず装着して寝ないといけないのですか?

C-PAP治療の効果を期待するのであれば毎日の装着が欠かせません。
使用頻度を多くすればそれだけ効果は上がりますが、逆に使用しないでいるとその分効果はみられません。
少なくとも一晩4時間の使用を目指して下さい。
ただし、緊急を要する治療ではないので一晩止めた程度では大きな影響をきたすことはありません。

C-PAPは毎晩、寝ている間中しておかなければなりませんか?

できれば毎晩、寝ている間中、使用して頂くことが望ましいです。
ただC-PAPに慣れていない時は途中でマスクを外してしまうこともあるかと思いますが、少しずつ徐々に装着時間を増やしていって下さい。
そうすれば、徐々に治療効果も自覚してくると思われます。
どうしてもC-PAPが体に合わないと思われる場合には、当院にご相談ください。
手術の方法での現状の改善方法をご説明致します。

C-PAP装着によって余計に眠れないのではないかと心配です。大丈夫でしょうか??

C-PAPの圧設定とマスクフィッティングが適切であれば、違和感も少なく十分眠れると思います。
口を開いてしまうと口から空気が漏れるため、目が覚めてしまう原因にあるため、鼻呼吸をしてください。
鼻づまりの方には鼻閉対策の方法がありますので、ご相談ください。
C-PAP導入当初は、圧が気になったり、呼吸のしにくさや違和感を感じられることもあるかと思いますが、徐々に慣れていくケースがほとんどです。
実際、睡眠時無呼吸症候群の治療ではC-PAPが国内でも世界的にも主流です。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)は治療で完治しますか?C-PAP(シーパップ)治療は一生必要ですか?

体重の減量、飲酒の制限、禁煙、睡眠薬・精神安定剤の減量などによってある程度の改善は見込めます(特に減量は有効ですが、最低でも数kgは減らす必要があります)。
現在のところ、最も有効な治療法は対症療法(無呼吸を防ぐための治療)としてのCPAP(シーパップ)です。

『すると、C-PAP治療は一生必要ですか?』
C-PAPを近視の眼鏡に例えるとわかりやすいと思います。眼鏡をかければ見える風景も、外してしまえば見え難くなります。
また、眼鏡を今かけている人は恐らく一生かけているでしょう。
ただし、C-PAPの問題点は、睡眠時間の70%以上使用できないと有効とは言えない事です。
実際にこれが出来るのはC-PAPの処方を受けた患者さんの50%位です。
C-PAPの使用が出来ない方、もしくは外したい方には、SAS(睡眠時無呼吸症候群)軽減のためのレーザー手術があります。
レーザー手術は、原因療法である為、原因となる軟口蓋の一部を切除することで空気の通り道を広げ、原因を軽減させることが出来ます。

仕事が出張が多く、海外にいくこともあります。 C-PAP治療を行う場合、機器を持ち歩かなくてはいけないのですか。

原則的には、C-PAPを海外にもお持ちいただいたほうがよいと思います。
チェックなしで入国できる国もありますが、念の為医師の証明書を持ち歩くことをお勧めします。
ただ、C-PAPを持っていくのが大変な場合は、旅行用にマウスピースを作製して持っていかれる方もいます。
C-PAPもマウスピースも好まない場合は、手術で治療することで、現状を軽減することが出来る方法もありますので、その場合には当院にご相談ください。

仕事で出張する機会が多く、時には海外の時もあります。その際のC-PAPの機械を持って行った方がいいのでしょうか?

できれば旅行先にもC-PAPの機械をお持ちいただくことが望ましいです。
現在ではだいたいの国でチェックなしで入国することが可能です。
ただしエアラインによりC-PAP持込の際に医師の証明書が必要になる事があります。

以前、C-PAPで治療していて途中で中断してしまったのですが、このままでいいのか不安です。

C-PAPを継続するにはコツがあります。
以前より格段にC-PAPの機械、マスクなど性能は上昇しておりますので、再度C-PAPを導入すれば今度は継続できる可能性は十分に考えられます。

以前にも睡眠時無呼吸症候群と診断され、手術を受けたことがありますが、治っていない(あるいは再発した)と家族に言われます。そんなことがあるのでしょうか?

手術療法はC-PAPが開発される前から行われている治療法ですが、体重が増えるとSASが再発することがあると問題視されています。

外来に通うのが面倒なのですが、毎月通わなくてはいけませんか?

C-PAP治療は在宅医療のため、健康保険で診療を続けるためには毎月1回の受診が必要です。
もし通院できない場合は、健康保険の適応になりませんのでご注意ください。
その場合、健康保険による治療は中止になり機器のご返却が必要です。
一方C-PAPを続けたくても通うことができない場合は、医療機器メーカーから20-40万位で購入も出来ます。ただしこの場合、メインテナンスは自分でしなくてはなりません。
また、歯科装具(マウスピース)は一度作ったら毎月外来通院する必要はありません。
ただ、軽症の方だけに適応であり、体重増加とともにSASは進行するので、歯科装具を使っていても昼間の眠気などの自覚症状など症状が出てきたら、外来受診してご相談ください。

仕事で出張する機会が多く、時には海外の時もあります。その際のC-PAPの機械を持って行った方がいいのでしょうか?

できれば旅行先にもC-PAPの機械をお持ちいただくことが望ましいです。
現在ではだいたいの国でチェックなしで入国することが可能です。
ただしエアラインによりC-PAP持込の際に医師の証明書が必要になる事があります。

昼寝の時も C-PAP は必要ですか?

寝ている時にしか無呼吸の症状は出ませんから、昼間も夜も寝るときは装着の必要性があります。

治療費はどのくらいかかりますか?

主な治療法にC-PAPとレーザー手術と歯科装具(スプリント・マウスピース)とがあります。
C-PAPは、月1回の診察、マスクや機器のメインテナンス費用を全て含めて毎月5,000円(3割負担の場合)位です。
レーザー手術では、初診→手術(お薬含)→再診(お薬含)で4万円~5万円程度です。
歯科装具は、睡眠検査を行った医療機関からの紹介状がある場合、歯科医院にて保険適用になり1万5000円位(3割負担の場合)で作れます。

鼻の手術、あるいは鼻の穴を拡げる治療ではダメでしょうか?

C-PAPが開発される前にはしばしば行われていた治療法ですが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)でふさがっている場所は鼻ではなく「のど」ですので、効果は間接的です。
鼻づまりがSASを悪化させることがありますが、鼻の治療だけで良くなることは(ごく一部を除き)あまりありません。
余談ですが、鼻の通りを良くする器具としてナステントがありますが、ナステントがSASに有効でない可能性が高いのは、上記で説明した通り、ただ鼻を通す器具だからです。
但し、他の治療と併用することで効果を発揮することがありますので、詳しくは専門医にご相談ください。

23歳の未婚女性です。 小さいときからいびきがあり、家族以外とは旅行にもいけず困っています。
肥満はなく、耳鼻科でも特に異常はないと言われました。
大変悩んでいます。治す方法はないのでしょうか?

女性の場合は、イビキそのものが本当に深刻なケースがあります。
小さいころから家族に言われていたとすると、本当にうるさい可能性がありますので、お早めの受診をお勧めします。 治療法には、

1.C-PAPや歯科装具療法
毎晩使用する必要があり、使用をやめると効果も無くなります。
そもそも対症療法の為、原因を直接治療するものではありません。
またC-PAPに関しては、外泊の際の持ち運びが大変です。

2.耳鼻科的手術(レーザを用いた咽頭形成術)
当院ではレーザー手術でいびきの原因となる口蓋垂(のどちんこ)を含む軟口蓋の一部を切除することで、いびきを軽減させることが出来ます。

6歳の息子のいびきが気になります。 前から夜寝ている時いびきをかいてましたが、最近はひどくなってきてる様な感じです。
風邪をひいているわけでもないのに、呼吸しにくそうに寝ています。

子供の場合、いびきに伴い胸が凹むような症状は呼吸の妨げが大きい為、病的なものである可能性が大きい点、また特に激しいイビキ、性状がめまぐるしく変化するイビキも病的な可能性があります。
原因として、イビキは耳鼻科的な病気(アデノイド・扁桃腺の肥大、鼻詰まり)が関係しているケースが多いので、一度耳鼻咽喉科で診察を受けられることをお勧めします。

いびきがすごい、寝ている時の無呼吸があると指摘されたが自覚症状がないため、治療の必要性を感じません。このままでも構いせんか?

自覚症状がなく、未治療の方が多くおられます。
睡眠時無呼吸症候群はいずれ心筋梗塞や脳梗塞など色々な合併症を引き起こしたり、居眠り運転など自動車事故のリスクも約5倍も高いとされています。
放置したままにすることは数年後に大きなリスクとなる可能性がありますので早急な検査、治療をお勧めします。

いびきが出るのですが、治療した方が良いでしょうか?

いびきの原因にはいろいろな要因が考えられます。
いびきをかくということだけでなく、夜中に呼吸が止まるなどの睡眠時無呼吸症候群も最近では多くみられます。
いずれにしても受診し原因究明と早期治療が必要です。当院では、レーザー治療により根本的治療を行っております。
治療する事により、いびきの改善が見られます。

彼は以前からいびきが激しく、最近は息が止まります。
でも本人は眠りで悩んでいることは何もないので、また今までずっとそうしてきたようですから心配しすぎかなとも思いますが・・・
指摘してあげたほうが良いのでしょうか?

当にひどい無呼吸症の方でも、自分では気が付かない方が多いようです。
結果的にご家族の方に指摘されて仕方なく受診されることが多いので、やはり指摘してあげたほうが良いと思います。

彼は昼間は全く健康で、眠気もなさそうですが、夜間眠っているときに息が止まっていることがあります。
それを隣で見ていると、窒息してそのまま心停止してしまうのではと心配になります。
このようなときに私にできる事はなんでしょうか?

通常であれば窒息死はまずないと考えて大丈夫です。
長い人では2~3分止まる方は普通におられますが決して窒息はしません。
苦しくなると目が覚めてしまうからです。
しかし長期的には体に良くないので、一度睡眠時無呼吸症が本当にあるのかどうか、あるとすればどの程度なのか、適切な対処法などにつき明確にしておいた方が良いと思います。
簡易検査の場合はご家庭で検査、精密検査軽症の場合は病院で1泊しての検査となります。
結果に応じて、治療をしたほうが良いのか、経過観察でいいのかを医師と相談するといいです。
程度が軽いようでしたら枕を自分に合ったものを使用する事や、寝るときに意識して横向きで寝るなどはお家で簡単に出来る内容です。
その他肥満を避けること等です。
しかしそのような簡単な対策でも、やはり正確な診断をうけてそれにつとめるのと、そうでないのとでは違います。
よくあるのは、若いときはただイビキををかくだけだったのが、結婚して体重が増えてから、息が止まるのが激しくなり、昼間も眠くなってくるケースです。
気になるようでしたらお早目の受診をお勧めいたします。

痩せていますが、いびきがひどくて悩んでいます。

いびきの大きな原因である口蓋部の狭窄は肥満によって起こることもありますが、痩せていても口蓋垂(のどちんこ)が大きかったり軟口蓋部が狭くなっていることにより、その部分が共鳴する事によりいびきをかきます。
また、鼻の通りが悪い方でもいびきをかく方もいらっしゃいますので、いびきの原因がどこにあるか、そしてこのレーザー治療が適切なのか、カウンセリングや診察で適切な診断をしますので、まずは医師にご相談ください。

いびき・閉塞性睡眠時無呼吸とナステント

ナステント(Nastent)は、一般医療機器として、認められていることから、安全にはかなりの注意を払い開発・製造されているようです。
発想は昔からあるネーザルチューブを、素材的により使いやすくしたものですが、このチューブが、のどに落ちてしまったとの症例があることが報告されています。米国のサンフランシスコ・シリコンバレーやフランスにも支店があるようですが、米国の学会ではまだ論文等の発表はありません。

C-PAPやいびき・睡眠時無呼吸用のスリープスプリント(マウスピース)にとって効果や費用対効果的にも、論文もなく、特にC-PAPのような効果は認められませんが、これらの処方をしても、C-PAP自体がつらかったり、いびき・睡眠時無呼吸用のマウスピースをつけると口腔内違和感があったり顎がいたくなる人には、その他の方法としてはいいかもしれませんが、まだ発表論文数がないので、効果の程は不明です。

睡眠時無呼吸をもっている患者さんが、鼻の通りを良くすれば、鼻詰まりのあるなしに拘らず、睡眠時無呼吸が改善されるという発想の装置ですので、その様なもので良くなるとしたら、睡眠時無呼吸の患者さんが寝るときに点鼻薬を使い鼻の通りを良くすれば、無呼吸が改善する事になりますが、実際にはそのようなことは無く、ナステントは本当に有効か疑問です。

睡眠時の無呼吸で煩雑に睡眠中に息が止まると、血中の酸素の濃度が極端に下がり、チベットの山の中で寝ているようなものです。
ひどい人は1時間に50回以上もおこるので、当然循環器・心臓に悪影響を及ぼします。

心臓に血液を送る血管に動脈硬化がおこることにより狭心症になり、この血管が塞がってしまうことにより心筋梗塞になってしまいます。
当院には、いびきが主訴で来院し、実は心臓の術後というかたもよくいます。

心臓の先生にいびきのことは言ったの?と質問しても、心臓の手術が成功したのでいびきと心臓が関係あるとは思わなかったという患者さんもいます。
そのような患者さんには潜在的なリスクを解消するためにも、睡眠時無呼吸の治療を特に勧めています。
寝ているときに、酸素が少ないと、酸素を取り込むために、人間は身体に力が入ってしまいます。

本人は寝ているので気がつきませんが、力んで血圧が高くなってしまい、脳卒中になるリスクが高くなります。
また空気の通り道である気道が狭くなってしまうことにより、無呼吸になり、酸素の脳への供給が少なくなり、脳卒中になってしまうリスクも増えます。
このように突然死の原因である心筋梗塞や狭心症や脳卒中・脳梗塞のリスクが、睡眠時無呼吸により高まってしまいます。
夜間に睡眠時無呼吸により、睡眠が障害され、自律神経機能の異常や、ホルモンの分泌にも悪影響を及ぼします。

交感神経系が刺激され、ストレスホルモンの分泌が増えることにより、血圧の上昇や、血糖値の上昇、体脂肪が増加して太ってしまうと考えられています。
睡眠中に分泌される成長ホルモンの分泌の低下がおこり、筋肉が減って脂肪が増えやすい体になってしまい、インスリン抵抗性が上がり、生活習慣病である糖尿病になりやすくなります。またすでに糖尿病の患者さんは、病気が悪化します。

滋賀医科大学の山田尚登先生のお話によると、低酸素ストレスを与えると、脳内に老人斑というべきアミロイドベータ蛋白質(認知症の大きな原因であるAlzheimer病の原因因子の一つで、脳にたまると脳内の神経細胞を破壊する)が増加するとの研究報告があり、睡眠時無呼吸になると認知症にいこうしやすいのでないかと考えられています。

睡眠時無呼吸の治療を行うことで認知機能が改善したとの報告もあります。
また睡眠時無呼吸の人でうつ病を合併している人が多く、睡眠時無呼吸を治療することで、うつ病が改善したという患者さんもいらっしゃるそうです。
長崎にある睡眠時無呼吸で有名な井上病院の吉嶺先生の報告では、230名のC-PAP治療患者を対象にして、C-PAPの治療前後の夜間の頻尿の回数について調査をしたところ、治療前では睡眠時無呼吸の重症度が高いほど夜間の頻尿回数が多いとの報告でした。
またC-PAP治療を開始すると頻尿回数が減少するとの報告がありました。
睡眠時の無呼吸になると心臓に負担がかかることにより、体内の循環血液量を減らそうと、おしっこを出す利尿ホルモンが分泌がでて、夜間に頻尿になってしまうのではないかとのことです。

C-PAPをつけることにより、心臓の負担が減少し、利尿ホルモン分泌が低下して、頻尿が少なくなると考えます。
当院では咽頭形成術の患者さんをたくさん見ていますが、確かに頻尿が減り、朝までぐっすり眠れるようになり、無呼吸だけでなく、睡眠の質まで改善したという声をよく聞きます。また睡眠時無呼吸は性ホルモンの分泌に悪影響を与えるので、前立腺癌や乳癌との関連性も指摘されております。

北海道大学大学院の石田晋教授らの研究では、正常人であれば息を止めると眼圧は上がるのですが、睡眠時の無呼吸の発作時は、気道が閉塞してしまい息が吸い込めなくなり胸腔内の圧力が下がり眼圧が下がってしまい、血液中の酸素が減り、視神経に障害を及ぼす可能性が高いとの報告をしました。
睡眠時無呼吸と診断された方は、一度眼科の検診も受けられた方がよいかと思いますし、緑内障でいびきがある方は、いびきを直すことにより緑内障の改善にもつながると考えます。

いびきにはどんな弊害がありますか?

いびきをかいていると一見熟睡しているように見えますが、実際には気道が塞がり空気の通りが悪く、呼吸が抑制さるため眠りが浅く、ほとんどが睡眠不足に陥っています。
また、いびきは家族やパートナーに迷惑をかけるだけでなく、高血圧、糖尿病等の生活習慣病などの原因であるといわれています。
特に高齢者の場合、不整脈、心不全、心筋梗塞などの危険性もはらんでいる場合があります。
さらに、日中の眠気による集中力、活力、記憶力の低下を招きます。

いびきの原因は何ですか?

いびきは音です。音は振動するものがあると出ます。 アメリカ耳鼻咽喉科学会のHPに明確にかかれているように、振動する部位は、軟口蓋(上あごの後ろの柔らかい部分)とその後端の口蓋垂(のどちんこ)とその周囲の粘膜です。
この部位の振動がいびきの原因となります。
この部位の振動を起こしやすくする理由として、生まれつき口蓋垂が大きい人や、鼻が詰まり口を開けて寝ていると直接呼吸に伴いのどちんこが振動することが原因です。

いびきの合間に息が止まっていると言われます。病気でしょうか?

いびきの合間に10秒以上いびきが聞こえなくなり、その後また激しいいびきが繰り返される場合、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性が極めて高いので専門医を受診し、検査することをお勧めします。

いびきの症状はどの科にかかったらいいですか?

症状がいびきだけの場合は、咽頭に問題がある場合が多いので耳鼻咽喉科で診てもらうのがよいでしょう。
しかし、原因が極度の肥満や、睡眠時無呼吸症候群であるときは、呼吸器科(呼吸器内科)が適切な場合もあります。
診断に呼吸機能検査やポリソムノグラフィー検査、MRIやCTなど放射線検査が必要となることもあります。
診断や治療は、耳鼻咽喉科の医師と呼吸器科の医師が連携して適切に判断しなければならないこともあります。
詳しく調べて適切な治療を受けるには、耳鼻咽喉科と呼吸器科のある総合病院を受診するか、かかりつけ医や近所の耳鼻咽喉科医から紹介してもらうのがよいでしょう。
当院では、いびきや睡眠時無呼吸を専門に扱っているので、十分な対応が可能です。

いびきは「ぐっすり眠っている健康的な証拠」ではないのですか?

よくある誤解です。
鼻と口をふさがれて眠っていられる人がいないように、「軽い窒息」であるいびきが続いている間は、なかなか深く眠ることができません。

いびきはなぜかくのですか。

おきている人はいびきをかきませんが、呼吸の通り道になにか問題があると、眠ってからだの緊張が緩んだときに、呼吸で粘膜などが異常な振動をおこしていびきをかきます。
アレルギー性鼻炎で鼻がつまって口からしか呼吸ができないときや、扁桃やアデノイドが大きいために空気の通り道が狭くなっているときにはいびきをかきやすくなります。

いびきは健康を害することがあると聞きましたが、本当ですか?

いびきが体の危険信号といわれるのは、慢性疲労・易疲労性・昼間傾眠・口内乾燥・自律神経失調症、さらには高血圧・不整脈・脳梗塞などの心血管系の異常などを誘発する可能性があるからです。
睡眠時無呼吸症などを合併するとその危険性が高まり、重症の方の場合は深刻な問題になりかねないといわれています。
最近では、いびきの健康被害についてマスコミ等でも取り上げられ、レーザー治療の要望が増えてきました。

いびきは健康を害することがあると聞きましたが?

いびきは体の危険信号といわれるのは、高血圧・不整脈・脳梗塞などの心血管系の異常や慢性疲労・易疲労性・昼間傾眠・口内乾燥・自律神経失調症などを誘発したりする可能性があるからです。
更に睡眠時無呼吸症などを合併すると一層その危険が高まり、重症の方の場合は命取りにもなりかねないとも言われています。
最近ではマスコミ等でも大きくとりあげられることが増えてきました。
重症のイビキかきの方が、長生きできないといわれるのはこの辺の所以ではないかと考えられています。

どうしていびきをかくのですか。やはり病気ですか?

いびきの原因は、咽頭(のど)が狭くなって、息を吸うときに狭くなった部分に空気が通過するため、のどが振動して音がでることです。 特に眠ってしまうと、のどを支えている筋肉がゆるむため、よけいに咽頭が狭くなるのです。
もともと日本人は、顎(あご)が小さい人が多く、肥満や飲酒や睡眠薬によっていびきが出現しやすくなります。
いびきを引き起こす病気としては、咽頭扁桃(アデノイド)が腫れた場合や口蓋垂(のどちんこ)が大きい場合、かぜや鼻炎で鼻が詰まっている状態、鼻中隔彎曲(鼻の骨が曲がった状態)、極端な肥満、次の項で述べる睡眠時無呼吸症候群などがあります。
本人は眠っているので気がつきませんが、一見熟睡しているようでも睡眠が不安定なため睡眠不足に陥っています。
慢性的ないびきは決して望ましい状態とはいえないので、一度医療機関にてご相談されることをお勧めします。

放っておいても大丈夫ですか? 健康への心配・弊害など

飲酒した時、あるいはかぜを引いた時だけいびきをかく場合は、おおむね心配ありません。
しかし、いつもいびきをかく場合は、高血圧・不整脈・脳梗塞などの心血管系の異常、さらには慢性疲労・易疲労性・昼間傾眠・口内乾燥・自律神経失調症などを誘発する可能性があります。

窒息しかかっているのになぜ目覚めないのですか?

いびきで窒息しかかって眠りが浅くなると、のどの筋肉の緊張が戻って、のどが再び開き息ができるようになるからです。
(深く眠りそうになると窒息で起こされ、目覚めそうになると完全に目覚める直前に呼吸が再開し、また楽になって眠りに落ちる、しかし深く眠りそうになると・・・)という繰り返しで、よく考えるとかなり深刻な状態です。

いびきのレーザー手術における出血・副作用の心配は?

最新のレーザーを使用しているため出血のリスクや痛みを少なくした治療です。
副作用というより、施術後、咽の違和感がでますが慣れていきますので気にならなくなります。

いびきのレーザー手術は痛いですか。

しっかり麻酔をしますので痛みはありませんが、患部をレーザー照射することにより焦げ臭く感じます。

いびきのレーザー治療時に痛みはありますか?

ゼリー状の麻酔を口に含んで頂き(表面麻酔)、その後患部に局所麻酔をしてから施術いたします。
施術中の痛みはほどんと感じる事がありません。
施術後は、2週間程度痛みがありますが、処方された鎮痛剤を服用して頂ければ日常生活に問題ございません。

いびきの手術後の痛みはどのような痛みですか?

痛みの感じ方には個人差がこざいますが、風邪をひいて喉が痛い時に似ています。
強い痛みを感じる方もいらっしゃいますが、処方されたお薬を服用していただければ日常生活に問題ございません。

レーザーの安全性について

いびきの大きな原因は口蓋部の狭窄によっておこります。
肥満は最大の原因の一つですが、痩せていても何らかの原因で狭くなっている方もいらっしゃいます。
また、まったく異なる原因でいびきをかくということもあります。
「いびきの原因がどこにあるか」、「このレーザー治療が適切なのか」、カウンセリングや診察で適切な診断をしますので、まずは医師にご相談ください。

レーザー治療の手術中・手術後に痛みはありますか?

最新のレーザーを使用し、麻酔もしますので術中の痛みはそれほど感じられませんが、術後は2週間程度痛みがあります。
ただし、痛みの感じ方は個人差がありますが、日常生活に問題ございません。
また、術後強い痛みがある場合、点滴に通院して頂くこともできます。

中枢型無呼吸症候群の特徴はありますか?

鼾を伴わなかったり、自覚症状がない方も少なくありません。
夜間に無呼吸による呼吸不全が繰り返す結果、二次に心不全を発症して発見されることもあります。

中枢型睡眠時無呼吸の治療は閉塞型と違うのですか?

軽症ならば呼吸を刺激する薬が有効なことがありますが、重症の場合は、睡眠位に(見かけは閉塞型に使用するCPAPと同じですが)CPAPより複雑な一種の人工呼吸器を装着します。

中枢型睡眠時無呼吸症候群とはどんなものですか?

A先天的な問題などで「呼吸中枢」の機能が弱いために呼吸が時々弱くなったり止まってしまうものです。
パーキンソン症候群に合併することもあり、広い意味では(心筋梗塞後などの)心不全に合併するものも含みます。

いびきの手術後どの位で効果が出ますか?

一般的には3週間~1ヶ月程度です。
患部の治癒に2週間程度かかる為、傷が治りなじんできたところで効果を感じられやすいです。
術後から感じられる方など期間は様々です。

いびきの治療後、日常生活で注意が必要なことはありますか?

治療後1週間程度、激しい運動をお控えください。
入浴は治療当日のみシャワー程度にお控えください。
翌日から入浴は普段通りで問題ありません。

いびきの治療後、痛みはありますか?

術後10日~2週間程度は個人差はありますが、患部に大きな口内炎が出来ている様な痛みを感じます。
小さな口内炎でも痛いのでとても強い痛みを感じられる方もおられます。
通常はお薬を服用することで、痛みを緩和させることが出来ます。

いびき治療後の食事に関する注意点は?

療当日より食事はできますが、1週間程度は硬いものはお控えください。
飲酒も、治療後1週間程度はお控えください。

いびき治療後の食事の注意点は?

術後は患部がやけどの様な状態になっていますので、患部が治るまでの間の食事は、固い物や熱い物、冷たい物や辛い物を控え、のど越しの良いものを食されるようお願いします。
どちらにしても、上記のようなものは患部にしみる為、食することは暫くできません。

レーザー手術後、食事や会話に影響はありませんか?

通常の生活をお送りすることはできますが、患部はやけどの様な状態の為、熱すぎず、冷たすぎず、柔らかくて辛くないもの等、さっぱりとしたものをお召し上がりください。
カロリーを取ろうとチョコレートを食べるととても痛いです。また、会話に関しては普通にできますが、喉が渇かない様にこまめに水分補給をお願いします。

性別的な特徴はどうですか?男の人に多いというイメージですが?

一般的に男性の方が多いのですが、女性にも閉経後にはしばしばみられます。
ホルモンのバランスが変わることがその原因のひとつと言われています。
閉経前の女性であっても、重度の肥満症の方は睡眠時無呼吸症になる方も中にはいます。

手術でのどちんこ切ったら声変わりますか?

声帯を手術するわけではないので、変わりません。

治療をすればいびきや昼間の眠気などは改善しますか?

治療により睡眠の質やいびきは改善します。
ただし、絶対的な睡眠時間が足りてい無い場合は眠気が十分に改善しない場合もありますので、平均的に6~8時間の睡眠を確保しましょう。

治療後の日常生活の制限はありますか?

治療後痛みが無くなる10日~2週間程度は、出血の恐れがある為、激しい運動は控えて頂きます。
日常生活は通常通りで大丈夫です。
入浴は治療当日のみ控え、シャワー程度にしてください。

治療期間はどのくらいを考えたら宜しいでしょうか?

初診から施術その後の再診を含め1~2ヶ月程度を見て頂けたらと思いいます。
咽のみの施術の場合は、1ヶ月程度となります。
鼻の施術もある場合は、2ヶ月程度となります。
人により原因が咽だけの場合と喉と鼻の両方の場合があります。
また、施術は患者様の御予定等を考慮させて頂いております。

術後タバコは吸っても大丈夫?

タバコは吸っても問題ありませんが、患部がしみることに加え、治りを遅くします。
良い事は何一つありません。

術後どれくらいで普通の生活に戻れますか?

基本的には術後から通常の生活を送る事が出来ますが、患部の治癒には術後10日~2週間かかります。
手術の影響で腫れを伴うため、この間は飲食や会話に違和感を覚えると思いますので、術後はできるだけ安静にし、熱いものや冷たいもの、辛いものを避け、よく噛んで細かくしてから飲み込むなど、患部への刺激をできるだけ少なくしてください。
タバコは吸っても問題ありませんが、患部がしみることに加え、治りを遅くします。

誰でも手術できますか?

高血圧や、糖尿病など手術を行うにあたり、健康上の問題がある場合は手術を行うことが出来ません。
健康上問題がなければ、多くの場合で改善が見込めるので、当院でレーザー手術(入院不要)を行うことが出来ます。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の場合、初診時にどんな事をするのですか?

診療を迅速にするために、お待ちいただいている間に、鼻の通りの検査と血圧測定等をさせていただきます。
続いて問診・診察・SASの説明を行い、施術をご希望であれば施術に必要な採血をさせて頂き、施術の説明をさせて頂きます。

仕事が忙しいので、入院検査をうけられません。どうしたら良いですか?

ご自宅で計測して頂く、簡易PSG検査がございます。
装着方法は簡単ですし、スタッフも丁寧にご説明させて頂きます。
計測結果を解析し医師が詳しくご説明致します。

入院は必要ですか?

当院の診療は全て外来で行っております。
簡易PSG検査は自宅で就寝中2日間(2回)程計測して来て頂きます。

初診時の費用と時間は?

最も大切な合併症の評価を含めSASを総合的に診療いたします。
そのため、検査内容にもよりますが、大体4,000~12,000円弱になります。時間は1時間~1時間半くらいかかります(混雑の状況によって若干変わります)。
最近受けた人間ドック、健康診断の結果を持ってきていただければ足りない必要な検査だけ行わせていただきます。
ただし、血液検査には有効期限がございます。3ヶ月とさせていただいております。
施術日が3ヶ月を超えてしま場合は規定通りの採血をさせて頂きます。

検査は入院が必要ですか?

当院では自宅で行うことの出来る、簡易PSG検査を実施しています。

検査機器の取扱いが不安です。

機器の操作も簡単にできるようになっておりますし、図解されて説明書もお付けしております。
また、スタッフが丁寧にご説明いたしますので大丈夫です。

いびきは完全に治りますか?

個人差があります。
当院で施術をした9割の方が効果を感じられています。

コレージュクリニック ザ・ペニンシュラ東京ではどんな治療を行いますか?

当院では、痛みが少ない最新のレーザーによるいびき治療を行っており、口蓋垂(のどちんこ)とその周辺部を切除することで、いびきを解消します。
レーザーによる治療は従来のメスによる手術に比べ、出血や痛みが少ないうえ、レーザーの照射時間は10分程度ですので、日帰りで行うことが可能です。

どのような人でも効果がありますか?

高度な肥満や、重症の睡眠時無呼吸症候群の人は完全にいびきを無くすことはできません。
無呼吸を伴わない通常のいびきか、軽度の無呼吸を伴う方の場合は症状の改善が期待できます。

どのような治療法がありますか。

いびきの治療は大きく分けて2つに分類されます。

1.レーザー治療
咽頭形成術によるレーザー治療です。
原因療法であり、いびきの原因となる口蓋垂(のどちんこ)とその周辺の軟口蓋の一部を切除しいびきの音を軽減する手法です。
また、鼻詰まりなどのアレルギー性鼻炎(花粉症・ハウスダウトなど)をお持ちの方は、いびきの原因となる為、併せてレーザーによる治療を行います。

2.スリープスプリント
対症療法で、プラスチック状の器具を口の中に装着することで、いびきを抑える方法です。
一時的な対処にはなりますが、恒久的な対処ではなく、いびきの原因は解決されません。

どんなイビキでも100%治りますか?

個人差も有りますが、いびきの音が全く0になるのは全体の8%程度です。
最初10とすると平均的に2~4にトーンダウンします。
この程度に軽減されれば、通常「いびき」の音は気にならないはずです。
ただし、飲酒・疲労・薬(睡眠導入剤等)も原因がありますので、その場合は、思ったほどの軽減がありません。

どんないびきも完全に治りますか?

個人差があります。
いびきの音がゼロになるのは、全体の8%程度です。治療をされた9割近くの方が効果を感じられています。
空気の通り道が大きくなり、振動体が無くなる事で、いびきは軽減します。

レーザー治療は1回で済みますか?

原則1回ですが、体質などにより、ごく稀に再治療を行うことがあります。

レーザー治療はだれでも受けられますか?

身体への負担は少ない治療なので、ほとんどの方に受けて頂くことが可能ですが、血圧の高い方、糖尿病などの疾患をお持ちの方や、血液をサラサラにするお薬などを飲まれている方で、一時的に投薬を止められない方には手術が出来ない場合があります。

必ず改善出来るのでしょうか?

お一人おひとりの状況によってちがいますので、改善の度合いも変わります。
当院で施術をされた患者様の約9割の方が改善出来たの結果が出ています。
しかし、原因がそれだけでない場合もあります。
適切な診断をしますのでまずは診察にお越しください。

手術による治療はどうですか?

治療方法として、一般的にC-PAP・マウスピース・手術という選択がございます。
C-PAPやマウスピースは毎晩使用する必要があり、使用をやめると効果も無くなります。
そもそも対症療法の為、原因を直接治療するものではありません。
またC-PAPに関しては、外泊の際の持ち運びが大変です。
当院ではレーザー手術でいびきの原因となる口蓋垂(のどちんこ)を含む軟口蓋の一部を切除することで、いびきを軽減させます。

治療や通院は1回で終わりますか?

基本的に通院は3回前後です。
初診→手術→再診→再診(必要な場合)
初診で診察を行い、手術をして効果が得られると医師が判断したら、本人希望の上で採血を行います。次の手術の日程を決めて初診終了。
手術は、麻酔の時間や術後の回復含め2時間~2時間半、手術自体は10分程度。
術後1週間後に診察と、お薬の処方をします。
患部の状況で、1週間後に再度再診がある場合があります。

治療回数は何回位ですか?

レーザー治療はのどのみであれば1回です。
アレルギー性鼻炎など、鼻の通りが悪い方は、2回目にお鼻のレーザー手術を行います。

治療後またいびきをかくようになりますか?

肥満の方はいびきをかきやすくなるので、体重が極端に増えたりすると再発する可能性があります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)にレーザー治療は効果があるでしょうか?

レーザー治療が有効かどうかは、もちろん人によって違います。
重症の無呼吸を伴っている場合、レーザー治療は無呼吸を軽減させますが、完治は難しいのが現状です。
また、安易な保険外治療は危険が伴いますので、レーザ治療は睡眠時無呼吸を扱っている耳鼻咽喉科で治療を受けることが重要です。

いびきのレーザー治療が受けられない体質はありますか?

当院の診療では、以下の条件に該当する方は、適応にならない可能性があります。予約の際に、ご相談ください。

1.重度の糖尿病の方
※手術後傷の治りが遅い為、感染症のリスクが高いことから手術を行うことができません。

2.極度の高血圧の方(上200以上、下120以上が目安です)
※初診に来て頂いた際に、医師に血圧のお薬の処方をされ、手術当日までお飲み頂いた結果、上が150前後まで落ちてきている事が目安になります。
これ以上ですと、手術の際、出血した場合の止血に問題がある為です。

3.重度の心臓病の方(重症不整脈・心筋梗塞後など)
※ワーファリンなど、抗凝固剤を使用していることが多い為、手術の際出血が止まらなくなるので、主治医と相談して頂き、手術の前後2週間お薬を止めることが出来るかの確認が必要になります。

4.喘息の方(発作が頻発している場合)
※激しい咳は、出血の確率が高くなる為、発作が出ている間は手術は出来ません。
もちろん風邪をひいている状況でも手術は延期となります。

どれくらい効果が続くの?

咽の施術は、基本的に1度の施術で終わります。
まれに体質により一度切除した部分が再度狭くなってしまう事もあり、再手術される方もいます。
原因が咽と鼻両方にある場合は、それぞれの施術をします。

なぜ、いびきの治療にレーザーが使われるのですか?

いびきは病気と認定されている為、今の日本ではレーザー治療による保険診療が認められています。
レーザー手術による出血がなく精密なので、手術部位以外への熱影響は極めて少なく、手術後の縫合の必要もありません。
これらのメリットにより、入院の必要がなく日帰りで治療することが可能です。
また、軽い局所麻酔で手術を行うことができるため、負担が少なく済みます。
欧米では、数千ものいびき専門のレーザーセンターがあるほど、いまやレーザー治療は世界の常識となっています。

レーザーがなぜいびきの手術に使われるのですか?

レーザーによる手術は出血が少なく、精密で手術部位以外への熱影響が極めて少なく、更には手術後縫合の不用など多くの利点があります。
これらの利点により外来で極めて軽い局所の麻酔による手術が可能となります。
現在ではレーザーが主流となり日帰りの手術が可能となりました。

レーザー手術後の痛みは?

治療後数日間はのどが火傷したような状態になるため、ある程度の痛みは伴います。
例えるなら、大きな口内炎が喉の奥に出来ている様な感じです。
10日~2週間の間は痛みが続く為、味が濃いもの、熱い・冷たいもの、果物等柑橘系のジュース、特にチョコレート等はとても痛いので食べることが出来ません。
術後の痛みに対しては内服薬により治療を行っており、痛みを少しでも軽減したい方には連日点滴に来て頂くこともできます。

レーザー治療ができない場合はありますか?

血圧が高い方、糖尿病の方、などは対象外となる可能性が高いです。
また、血液をサラサラにするお薬(ワーファリン)などをご使用の方は、かかりつけのお医者さんに術前術後お薬の投薬を止めることが出来るか確認して頂く必要があります。

無理な場合は、出血の際に血が固まらない恐れがあるので、手術をお受けすることが出来ません。

レーザー治療は保険が適応されますか?

当院のレーザー治療はすべて、保険診療で行っております。

初診当日に手術を受けたいのですが、可能ですか?

地方にお住いの方に限り、1回の通院(手術のみ来院する方法)2回の通院(初診と手術を来院する方法)を適用しております。
1回の通院の場合は、手術に必要な採血の結果が必要になる為、お近くの医療機関にて血液検査をして頂く必要があります。
ただし血液検査のみの場合、多くは自由診療になる場合が多く、高額になる可能性があります。(おそらく1万円~2万円)
また、お取り頂いた血液検査をこちらにお送り頂くのですが、結果に問題がなくても、手術当日のどの状態をみて問題がある場合に手術が出来ない可能性がごく稀にあります。
また1回の通院に関しましては、首都圏に在住の方は、適用しておりません。

効果はすぐに現れますか?

手術直後から実感される方もいらっしゃいますが、多くの方は治療直後は炎症が起き、落ち着くまで2週間程度かかりますので、個人差はありますが、炎症と腫れがなくなった後、効果を感じられる方が多いです。

効果はどの程度持続しますか?

基本的には1回のみの治療なので、体重が増える場合や、体質により患部が再生してくるようなことがなければ効果は一生続きます。

夜中などに出血などが起こった場合の対応は?

当院の診療時間外に出血等が起きた場合でも、救急など対応が出来るように、術後に紹介状を皆様にお渡ししておりますので、夜間など緊急の際には救急外来にて紹介状(手術の内容が記載)をお渡し下さい。

手術は具体的にどのように行いますか?この治療でいびきが改善される原理を教えてください。

多くのいびきは、喉の気道が狭いことが原因です。
この気道を広げるのが、レーザーによる「いびき治療」です。
実際の治療では、レーザーメスを用い、口蓋部分を止血しながらお一人おひとりの状況に合わせて部分的または全体的にカットします。
これにより、口蓋部分が上へ収縮し、気道が広がることでいびきが改善されるのです。

治療中や治療後の痛みはありますか?

治療中の痛みはほとんどありませんが、手術中は息をするタイミングが取りづらいので、人によっては息苦しさを感じる場合があります。 その他、手術後に出血が見られる場合がまれにあります。
その場合に行う止血処置を電気メスで行う為、一瞬ですが熱いとも痛いともとれる感覚はあります。

痛み止めを沢山欲しいのだけど、出せますか?

お薬は医師により適正な用法・容量を処方しておりますので、多めに出すようなことは行うことが出来ません。

粘膜にレーザーを当てるのに、本当に痛くないの?

のどの手術の場合は、術前に麻酔用のゼリーを20分程度含んで頂き、手術開始前ゼリーを出した後のどちんこに麻酔の注射を打って開始します。
また、お鼻の手術の場合は、お鼻の粘膜に術前にスプレー状の麻酔を使用します。
手術中は、痛みというよりは、息をするタイミングが分かりにくい為、息苦しさはある事と、熱や痛みなどは感じにくいですが、レーザーを使用している間は、刺激があるので、それを痛みと感じてしまう場合はあります。
喉の手術は10分程度、お鼻の手術は麻酔も含めて5分程度です。

術後どれくらいでいびきが静かになるの?即効性はあるの?

施術後1週間程度は患部に炎症が起きているため、イビキの音が一時的に大きくなる事もあります。
徐々に炎症が落ち着いてきますので、炎症が無くなった頃から効果が出てきます。

麻酔・痛みは?

手術を受ける30分~40分前に麻酔用のゼリーを含みます。
この麻酔は手術中の嘔吐などの反射を防ぐことと、手術中に舌が動かない様にするために行います。
そして術前に喉ちんこに麻酔を打ち手術を開始します。
麻酔が効いているので、手術中の痛みは殆どありませんが、レーザー照射による熱で熱いと感じる場合があります。

鼻の手術で無呼吸に伴ういびきは治りますか?

いびきや無呼吸症候群の原因は、咽の狭窄と鼻のつまりで起こることが原因の一つと考えられています。
鼻から咽を通して機関までの空気の通り道の割合は、約半々です。
空気の通り道を拡大することで、いびきや無呼吸症候群の改善が見られますが、鼻だけを手術をした場合、十分な改善ではないと思います。
空気の取りは約半々であっても、いびきや無呼吸の原因の75%は咽に原因があるとされています。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)かもしれないと思ったら、どうすればいいですか?

早めに専門医を受診し、検査することをお勧めします。
一般的には、病院で1泊ないし2泊し、PSG(ポリソムノグラフ)という機械を使って睡眠状態、呼吸状態、いびき、眼球運動、などを調べ、本当に睡眠時無呼吸症候群なのかを確認しますが、当院では自宅で行う事ができる簡易PSG検査を実施しております。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)ってなんですか?

睡眠中に呼吸が止まる(もしくは低呼吸になる)ことをいいます。
ただし、健康な人にも睡眠中の無呼吸は見られますので、一般的には10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上出現した場合に”睡眠時無呼吸症候群”と診断されます。
『閉塞型』『中枢型』の2タイプに分類され、このうち気道が狭くなり起こる閉塞型が約9割を占めるといわれています。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)とはどのような症状をおこす病気ですか。

睡眠中に短時間呼吸が止まる、無呼吸の状態をくり返す病気です。
眠りが浅く、いびきを伴うことが多く、睡眠中の血液中の酸素が少なくなるため、身体にさまざまな悪影響をおよぼします。
十分な睡眠がとれないために、長い時間眠っているはずなのに、朝起きにくい、昼間の強い眠け、集中力の低下などの症状がでます。
また、睡眠時無呼吸症候群になると生活習慣病にもなりやすくなります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)とはどんな病気ですか?

口蓋垂(のどちんこ)が大きかったりその周り(軟口蓋)が狭くなっていると、その部分が共鳴して「いびき」が出ます。
また、鼻の通りが悪い方も「いびき」をかきます。
狭い所がさらに狭くなり睡眠中に閉塞してしまうと、無呼吸になります。
気道が狭くなっていると無呼吸になります。気道が狭くなる原因としては、肥満や扁桃腺肥大もあげられれます。
一時的な「いびき」や無呼吸なら問題ないと思いますが、毎日ひどい「いびき」や無呼吸が起こると、 熟睡しているように見えますが、呼吸が抑制され眠りが浅くなり睡眠不足になります。 この結果、起床時の頭痛や日中に強い眠気が出たり、集中力が低下したりします。
このような症状が出ると、睡眠時無呼吸症候群を強く疑いますので、検査が必要です。
そのままにしていると、仕事中や車の運転中に居眠りして事故や災害を起こす可能性があります。
また、生活習慣病にもなりやすくなる可能性があります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは何ですか?

睡眠時無呼吸症候群とは、文字どおり眠っているときに無呼吸状態になる病気で、SAS (Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれています。
睡眠中に呼吸が止まってしまうと、体に取り込まれる酸素の量が少なくなり、臓器や脳に障害が生じたり、日中に眠くなり活動が低下するなど、社会生活にも影響を及ぼすようになります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)にはどのような自覚症状がありますか?

日中の眠気・起床時の頭痛・咽の痛み・口の渇き・睡眠不足感・夜間の覚醒や頻尿等があります。
他者からの指摘として、睡眠中の大きないびき・無呼吸等があります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)にはどんな症状が現れますか?

下記の項目が代表的なものです。チェックしてみてください。
毎日いびきをかいている(いびきを注意された)
朝起きた際に頭が痛い
身体がだるい(寝起きが悪い)
睡眠時間が十分なのに昼間強い眠気を感じる事が多い
集中力が続かない
性欲減退
夜中に良く目が覚めトイレに頻繁に行く
肥満の傾向にある
パートナーに呼吸が止まっていると注意される

以上のような自覚症状のある方は、1度専門医にご相談してみてはいかがでしょうか?
ただし、必ずしもすべての人に症状が現れるわけではありません。
非常に重症であっても全く自覚症状がなく、家族などに言われて初めてわかる場合もあります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)によってどんな問題が起こりますか?

睡眠時無呼吸症候群の本質が『改善できない睡眠不足』であるため、以下の3つの問題点が指摘されます。

自覚症状
最も問題なのは、慢性的に睡眠不足のため、日中の眠気や集中力の低下につながることです。
会議中に居眠りを繰り返したり、居眠り運転などで交通事故を起こしたり等があります。
眠気のため仕事などで本来の力を発揮できず、治療してみて初めてその事がわかったということもしばしばあります。
車の運転や集中力を要する仕事の最中に眠くなって、重大な事故を起こしてからでは遅いのです。 

早死
中等症以上の睡眠時無呼吸症候群になっている方は、一般の方と比べて寿命が短いことがわかっています。
その原因は、慢性的に改善できない睡眠不足のために、高血圧・糖尿病・心不全・不整脈・脳卒中など色々な成人病にかかりやすくなることが原因と考えられています。
呼吸が止まることによって起こる著しい酸欠状態も問題です。
睡眠時無呼吸症候群は、男性だけではなく女性にも多い病気です。
突然死のリスクも高くなります。

いびきが他人の迷惑になる
他人の迷惑も勿論のことながら、実際には誰よりも本人がいちばん気にしているものです。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の人はなぜ眠いの?

呼吸が止まると、脳が「危ない」と判断(脳に十分な酸素がいきわたらない為)して覚醒反応をおこし、呼吸を再開させます。
それはとても短い覚醒なので本人は気付きませんが、無呼吸のたびに何度も起きている事になります。
そのせいで深い眠りがとれず、日中とても眠たくなるのです。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の原因は何ですか?

睡眠時無呼吸の原因は 睡眠時無呼吸は、上気道が閉塞することにより起こります。
閉塞の原因は、咽が狭かったり、首周りに脂肪が付いたり、扁桃が肥大していたり、アデノイドが大きかったり、 顎が小さく舌が落ち込んだり、舌が大きかったり、鼻が詰まっていたりと様々です。
欧米人の睡眠時無呼吸症候群の患者さんは肥満の人が多いのですが、日本人の睡眠時無呼吸症候群の患者さんでも同様です。大量にお酒を飲んで寝ると、筋肉が弛緩し上気道の閉塞が強くなるため、「いびき」や無呼吸が悪化します。
睡眠時無呼吸症候群の方は特に多量の寝酒は良くありません。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の原因は肥満でしょうか?

肥満の他に、顎顔面骨の形態・上気道の形態等が原因であることも多いです。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療法と金額を教えて下さい

C-PAP治療は3割負担の方で毎月5,000円位です。
機器の保守管理やマスク・エアチューブなどの消耗品の交換も含む
レーザー手術の場合、初診~治療までお薬代を含めて40,000円~50,000円
スリープスプリントは作成の時に3割負担の方で15,000円位
ナステントで月15,000円(保険適応外)位です。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の自覚症状が全くありませんので治療の必要性を感じないのですが?

かなり重症の睡眠時無呼吸症候群であっても自覚症状が全くない人もいます。
そのような人でも、低酸素血症・高血圧・糖尿病・肥満など様々な影響があり、身体に重大な障害がでたり短命となる危険性があると、現在では考えられています。
したがって、自覚症状がないからといって安心はできません。大きな「いびき」あるいは呼吸停止をご家族や友人に指摘された場合などは専門医での検査を受けることをお勧めします。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)は体にどのような影響があるのですか?

SASは昼間の眠気が有名ですが、実は寝ている間にいろいろな病気が作られてしまうことが問題なのです。
寝ている間に低酸素血症を繰り返すことにより睡眠中に狭心症発作や不整脈が発生し、心臓に負担がかかり心不全になったりします。
さらに睡眠中、脳波上の覚醒を繰り返すことにより交感神経の緊張状態が続き高血圧症や、自律神経障害からインスリン抵抗性を招き耐糖能障害・高脂血症などを発症させ、この状態が長年毎晩繰り返されることにより動脈硬化から心筋梗塞・脳梗塞などの病気を発症することが知られています。
これらは、肥満と関係のあるメタボリックシンドロームの病態と同じなのです。
実際、SASの治療を始めることにより、血圧が低下したり、耐糖能障害やコレステロールが改善する傾向にあります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)は治療しないと体によくない影響がありますか?

睡眠中の無呼吸により夜間の重要な生命活動が障害され低酸素血症、交感神経の緊張が持続することによって高血圧等の循環器障害、自律神経障害による糖尿病.肥満等様々な影響があります。
病気によっては身体に重大な障害がでたり短命となったりします。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)を診断するにはどうするのですか。

鼻と咽の診察をして、空気の通り道に狭いところがあるかどうかを調べます。
子どもの睡眠時無呼吸は、閉塞型といってアデノイド増殖症や扁桃肥大が原因のことが多いようです(当院では、18歳未満の施術はおこなっておりません)。
眠っている間の呼吸や血液中の酸素の状態を調べるための検査を行った上で、治療法を決めることもあります。

あんなに苦しそうなのに、本人はなぜ無呼吸に気づかないの?

無呼吸の後の覚醒はとても短いので、ほとんどの場合「目が覚めた」という自覚に結びつきません。
ただし、中には「苦しくて目が覚める」と訴える人もいます。

いびきがうるさい=SAS(睡眠時無呼吸症候群)ですか?

びきがうるさい=睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは言えません。
いびきは眠っている時に気道(鼻腔やのど)が狭くなり、気道の壁が震えて発生する音で、呼吸の際に空気の通過が良好であればSASではない可能性があります。
ただし、いびきをかくことは気道が狭まっていることを表すため、いびきうるさい人はSASの可能性が十分高いと考えます。

いびきをかくとSAS(無呼吸症候群)でしょうか?

いびきは上気道の閉塞を表す重要な症状です。
上気道が狭くなると呼吸をした時に喉の粘膜の振動が増す為、いびきは生じます。いびきをかくということは上気道の閉塞と深く関わりがある為、SASの症状と考えられます。
しかし、いびきだけの患者さんも多くいます。
一般的には「いびき」+「肥満」の場合はSAS(睡眠時無呼吸症候群)と考えて良いと思います。

メタボリックシンドロームとSAS(睡眠時無呼吸症候群)の関係は?

メタボリックシンドロームとSASは、因果関係があるといえますが、肥満でない方でもSASになる方もいます。

太っていなくてもSAS(睡眠時無呼吸症候群)になるの?

なります。
顎が小さい、猪首、扁桃の大きい方などがいます。

昼間の眠気がなければ、SAS(睡眠時無呼吸症候群)ではないですか?

昼間の眠気がないからといって、睡眠時無呼吸症候群ではないとは言えません。
眠気の強さの感じ方は、個人差があるため、重症の睡眠時無呼吸症候群でも眠気を感じない場合があります。
寝ている間は自分のいびきはなかなか気づけないため、周りからイビキや無呼吸を指摘されたことがある人はまずは簡易PSG検査をお勧めします。

昼間よく眠くなりますがSAS(睡眠時無呼吸症候群)が原因の眠気か?ただの寝不足による眠気か?判別は出来るのでしょうか?

できます。
特に寝ている間のイビキや無呼吸があれば睡眠時無呼吸症候群の可能性は高まります。
一度、簡易PSG検査の受診をお勧めします。

眠っている間に激しい、苦しそうな「いびき」をかくといわれます。これは病気でしょうか?

いびきは病気です。
軽い物であっても、睡眠障害がおこっております。
睡眠を妨げる事により大きな病気の原因にもなる可能性があります。
激しい苦しそうないびきは、『睡眠時無呼吸症候群』であることを示す重要なサインかもしれません。

私は太っていないのでSAS(睡眠時無呼吸症候群)ではないですか?

お 一般的には大丈夫ですが、朝起きたら頭痛がする、体がだるい、しっかり寝ているつもりなのに昼間に眠気を感じる、集中力の低下、性欲減退、夜頻繁にトイレに行く、怒りっぽくなるなど精神が不安定などの症状がある場合は、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の可能性があります。

「無呼吸」ってどういうものをいうのですか?

一般的には10秒以上の呼吸が停止する事をいいます。

「睡眠時無呼吸症候群」に年齢的な特徴はありますか?

一般的には40~60才代の働き盛りの人たちに多く見られます。
ただし、子供から老人までどの年齢層にも存在します。

「睡眠時無呼吸症候群」の人ってどれくらいいるのですか?

少なく見積もっても一般人口の1%、日本では120万人以上はいると考えられます。

「睡眠時無呼吸症候群」は遺伝しますか?

睡眠時無呼吸症候群は遺伝病ではありません。
ただし、睡眠時無呼吸症候群は喉や顎など骨格や体型が関係するため、親子同士が似る傾向があり、子供も睡眠時無呼吸症候群を受け継ぐリスクはあります。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)ですが、できるだけ機械は使いたくないと思っているのですが、他に治療方法はあるのでしょうか?

C-PAP治療の他にレーザー手術やスリープスプリント(マウスピース)などがあります。
C-PAP治療は起床時の身体が重い感じや昼間の眠気など症状の改善効果、将来の脳卒中、心筋梗塞、不整脈などの予防効果としましては、十分な実績があり、保険適応で月5,000円くらいなので睡眠時無呼吸症候群の治療としては第一選択です。
ただし、対症療法の為、直接原因を治療することにはなりません。
また、原因療法として挙げられるのはレーザー手術による治療です。
レーザー手術でのどを広げることで、SAS(睡眠時無呼吸症候群)を軽減できます。
保険診療で適用出来る為、費用は40,000円程度です。
その他、スリープスプリントの場合は、比較的受け入れやすさはありますが、あまり効かない人も多く効果は限定的と言えます。
治療を前提としたものではなく恒久的な治療を目指すものではありません。
スリープスプリント作成の場合は3割負担の方では約15000円程度です。
こちらもC-PAPと同じく対症療法となり原因を対処することにはなりません。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療法は選べますか?

重症度によって治療法は決まっています。
1時間に20回以上の無呼吸低呼吸が起こる中等症以上の場合は、C-PAP治療(鼻マスクから送り込む空気圧で気道を拡げる対症療法)が基本です。 CPAPによりいびき、無呼吸・低呼吸を無くすことができます。
軽症の場合は、歯科装具(スプリント:マウスピース)が適応になります。
いびき・無呼吸を軽減させますが、中等・重症では完全に無くすことはできませんので適応になりません。
外科的治療は、C-PAPを使用したくない、又は使用できない患者様に対してのどを広げる手術です。
必ずしも完治するわけではありませんが、改善させることが出来ます。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)は必ず自覚症状がありますか?

自覚症状が必ずあるというわけではありません。全く感じない方もいらっしゃいます。
ただ、多くの方は起床時スッキリした目覚めが無く日中の眠気を感じます。
また、起床時の頭痛や口渇、夜間の頻尿、夜間の不整脈、疲労感が取れないなどがあります。
ご本人よりもご家族からいびきや呼吸が止まっているなどを指摘されたり、会社の上司に居眠りを指摘されて来院される方が多いようです。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)睡眠中に呼吸が止まって死んでしまうのではありませんか?

無呼吸が直接の原因で死んでしまうことはありません。
但し、睡眠中に呼吸が止まることは身体にとって望ましくない状態のため、脳が覚醒して呼吸を再開することにより、短い覚醒を何度も繰り返し眠りが浅くなり、そのせいで日中とても眠くなります。
心肺機能に負担をかけ、高血圧や脳梗塞などの病気を併発しやすくなり、また糖尿病や高脂血症などのリスクも高めますので、適切な治療が必要となります。

SASは完治しますか?

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の一番の原因は肥満です。
体重が多い方が痩せるとSASの重症度が軽減する可能性はあります。
内科的慢性疾患である高血圧や糖尿病は合併症を予防するために薬で治療したり、視力が悪い場合は眼鏡で矯正するように、SASも治すのではなく、自覚症状を改善し、将来起こる可能性が高い合併症を予防するための治療を行います。

いびきは薬や手術で治せないでしょうか?

薬では難しいですが、手術では治療を行い軽減させられる可能性がありますので 、一度当院にご相談ください。

コレージュクリニック ザ・ペニンシュラ東京の診療スタイルの特徴はなんですか?

C-PAP(シーパップ)を使用できない、C-PAPを使用したくないという患者様に対して、米国耳鼻咽喉科学会のガイドラインに基づいて、咽頭形成術(レーザー手術)を行うことを基本としています。
当院では、常に大学病院と連携し、その教授も診察にみえています。
扁桃腺肥大など、入院手術が必要な場合は紹介しています。
また、肥満・糖尿病・高血圧といったSAS(睡眠時無呼吸症候群)合併の疾患に対しても、同時に治療を行い、現在までに、多くの患者さんから減量に成功した。
糖尿病の検査値が正常範囲に入った。血圧が下がったと喜ばれています。

子供が睡眠時無呼吸症候群のようなのですが?

大人と子供とでは治療方法にかなり違いがあります。
治療法は様々ですので、専門医にご相談ください。

子供でもSAS(睡眠時無呼吸症候群)になりますか?

子供でもSAS(睡眠時無呼吸症候群)になります。
多くの場合は、扁桃やアデノイドの肥大による器質的な原因で発生します。
治療しないと、眠気のために学業に影響が出たり、成長障害などが起こることがありますのでご相談ください。

子供でもSAS(睡眠時無呼吸症候群)になりますか?

はい。その原因としては、アデノイド・口蓋・扁桃肥大等が原因で上気道が閉塞していることが多いです。
適切な治療をおすすめします。

手術をすれば完治しますか?

改善はしますが、一概に完治するとは言えません。
アデノイド(のどの奥、鼻の後ろにある咽頭扁桃と呼ばれるリンパ組織)や扁桃肥大が原因である場合には外科的手術が第一選択となります。
またノドの狭い人にはレーザー手術によりノドを広げることが可能です。
また、成人で痩せているにも関わらず、慢性的な鼻閉を生じる疾患や扁桃・口蓋垂(のどちんこ)肥大の方など原因が明らかな場合には外科的手術は有効な選択肢の一つです。
ただし、手術が治療法として適している方かどうかは、専門医と相談の上、慎重に検討する必要があります。

治療方法はありますか?

C-PAP(シーパップ)という機械を使い、鼻マスクを通して一定圧の空気を送り、のどがふさがるのを防ぐ『C-PAP療法』が推奨されます。保険診療が可能です。
そのほか、マウスピースやのどのレーザー手術も用いられます。
ただし、それぞれの治療法には長所と欠点があり、人によって最適な治療法が異なりますので、当院または専門医にご相談ください。

減量すればSASは治りますか?

SASの原因は、顔面頭蓋骨の形状と口蓋垂(のどちんこ)と軟口蓋の肥大により空気の通りが悪いことが原因言われておりますので、基本的には完治はいたしません。
ただ、体重が多い方が痩せるとSASの重症度が軽減する可能性はあります。

痩せればSAS(睡眠時無呼吸症候群)は治りますか?

のど周辺の脂肪の沈着が睡眠時無呼吸症候群の原因であれば軽快することは十分考えられます。
痩せることで高血圧、高脂血症、糖尿病などもよくなりますので頑張りましょう。
ただし、咽や鼻に原因があった場合は施術をして空気の通りを良くしないと改善が見込めない場合があります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は女性でもなりますか?

女性でも同様です。
ただ男性の方が多くて、2:1程度ですが、更年期以降、ホルモンバランスの変化により女性の罹患率が増え、閉経後では閉経前と比較して発症率が約3倍になるとの報告があります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置しておくと体にどのような影響があるのでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群は昼間の眠気が襲ってくることによる交通事故など有名ですが、寝ている間に低酸素血症を繰り返すことにより睡眠中に心筋梗塞や狭心症発作、不整脈を引き起こしたり、心臓に負担がかかり心不全になったりします。
さらに睡眠中、脳の覚醒を繰り返すことによって交感神経の緊張状態が続き高血圧症や、自律神経が乱れることで糖尿病や高脂血症などを発症させ、この状態が長年毎晩繰り返されることにより動脈硬化から心筋梗塞・脳梗塞などの病気を発症することが知られています。
実際、睡眠時無呼吸症候群の治療を始めることにより、血圧が低下し、糖尿病やコレステロールを改善させることが可能です。健康のためにも睡眠時無呼吸症候群との疑いがある様な場合は、出来るだけ早めに治療することをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群の治療はどうするのですか。

軽症で鼻に原因があると考えられるときには、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の治療をします。
ある程度重症で、喉が狭いまたは扁桃肥大が原因と考えられる場合には手術が必要にです。
手術では、レーザーによる咽頭形成術か口蓋扁桃摘出術が行われます。

睡眠時無呼吸症候群の治療は何ですか?

睡眠時無呼吸症候群の治療は、内視鏡検査の上で必要に応じてPSG(睡眠時無呼吸検査)を行って決めています。
PSGには簡易検査と精密検査があります。簡易検査の場合は入院をすることなく、自宅で行うことが可能です。
その結果を総合して睡眠時無呼吸症候群と判断した場合に、当院では咽のレーザー手術を選択しています。

睡眠時無呼吸症候群は予防できますか?

予防法はなかなか難しいです。まずは適正体重を維持しましょう。
また習慣的な飲酒を控える、睡眠薬や精神安定剤などをできるだけ服用しないなども予防になります。
重症化するまで放っておかず、軽症なうちから適切な治療を行う様心掛けてください。

睡眠時無呼吸症候群は完治しますか?

お睡眠時無呼吸症候群は、特にのど周囲の骨格の形状や、気道に接する組織(特に脂肪の沈着など)の量で、物理的に気道を狭窄させてしまうのが原因とされておりまして、完治は難しいとされています。
ただ、減量により気道狭窄が軽減され睡眠時無呼吸症候群が軽快することもありますので、できるだけ減量をお願いします。
睡眠時無呼吸症候群は、床時の身体が重い感じや昼間の眠気などの症状改善と、将来の脳卒中、心筋梗塞、不整脈などをおこさないようにすることが目的なのであせらず、長い目で治療をしていきましょう。

仕事の都合上、一泊入院検査を受けるのが難しいです。どうしたらいいでしょうか?

簡易睡眠検査はご自宅でも行えますので医師とご相談下さい。

家で終夜睡眠検査はできないの?

終夜睡眠ポリグラフィー検査を自宅で行うことは、機材の性能が良くなり可能となりました。

検査データは見せてもらえますか?

診察の際に医師より説明をした後、お渡ししています。

簡易睡眠検査では何がわかりますか?

睡眠中の無呼吸の回数及び時間、血中酸素濃度、いびきの状況などです。

診察・手術日の変更はできますか?

大丈夫です。お電話頂ければ、日程の変更を致します。
保険診療のクリニックですので、キャンセルなど手数料は発生しませんが、他の患者様のご迷惑となりますので、出来る限り早めのご連絡をお願い致します。

初診時の費用はいくらくらいですか?

内容にもよりますが、手術をご希望される患者様で、一般的なのが問診+診察+採血で3割負担の患者様で6,000円前後です。
お鼻の通りの検査や、39種類のアレルギー検査など検査項目が増えると、金額は変動します。

初診時はどのようなことしますか?

問診票に記入して頂きます。
診察の内容によって、お鼻の通りの検査などを行い、診察を行います。
診察の内容で、いびき・無呼吸症候群の治療に、レーザー手術で効果が得られると医師が判断した場合、本人の希望で手術に必要な項目の採血を行います。
採血の結果は1週間程度の期間を要しますので、1週間以降のところで手術のご予約をお取り頂き初診は終了です。
また、いびき・無呼吸症候群の検査をご希望の場合は、当院にてご家庭で検査の出来る簡易キットを貸出しておりますので、そちらにて検査をして頂き、再診に来て頂きます。

自宅での簡易検査(いびき・無呼吸)の費用はどれくらいですか?

当院では自宅で行うことの出来る簡易検査キットを貸出していますが、初診で検査キットの貸し出しのみの場合は、3割負担の方で約3,000円位です。

診察は紹介状や予約が必要でしょうか?

当院は待ち時間を減らし、診療時間を十分とる為に完全予約制の形態をとらせて頂いております。
紹介状などは必要ありません。
診療時間内に受付をしていただき問診票に記入して頂いております。
お薬手帳や健診の結果などをお持ちであればお願いします。

診察時に必要なものはありますか?

健康保険証を必ずお持ちください。
お持ち頂けない場合は自費診療となりますので、一時的に高額な支払いとなってしまいます。
また、お薬手帳や会社などの健康診断の結果などを持参していただければ更に適切な診療の一助となります。

費用はいくら位かかりますか?

当院は保険診療にて治療を行っていますので、レーザー治療費が3万円程度、その他初診料・薬代等の諸雑費が1~2万円程度必要となります。
最先端治療ですが保険適応です。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)を薬で治療はできませんか?

残念ですが内服薬の効果はあまり期待できません。

いびきは遺伝しますか?

遺伝などについてはよくわかっていません。
あくまで推測の話になりますが、閉塞型睡眠時無呼吸に関係が深いあごの形や体型は、親子で似ていることが多いので、親が睡眠時無呼吸症候群ならば、子に発症する可能性は高いと推測されます。

どの程度の体重を肥満と呼びますか?

肥満度は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で計算されます。
この数字が25以上が肥満のめやすです。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)になる体重は、目安として
日本人男性の場合例外はありますが、身長-100で出た数字にをつけ、この数字の体重から+5kgを超えるとSASが起こると考えて大丈夫です。
日本人女性の場合は身長-90で計算し、その体重から+5kgを超えるとSASの可能性が高くなります。

見た目で睡眠時無呼吸とわかりますか?

肥満の方やあごが小さい方は閉塞型睡眠時無呼吸の可能性が高いです。
また、いびきや鼻づまりのある方も要注意です。

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