SAS(睡眠時無呼吸症候群)は体にどのような影響があるのですか?
SASは昼間の眠気が有名ですが、実は寝ている間にいろいろな病気が作られてしまうことが問題なのです。
寝ている間に低酸素血症を繰り返すことにより睡眠中に狭心症発作や不整脈が発生し、心臓に負担がかかり心不全になったりします。
さらに睡眠中、脳波上の覚醒を繰り返すことにより交感神経の緊張状態が続き高血圧症や、自律神経障害からインスリン抵抗性を招き耐糖能障害・高脂血症などを発症させ、この状態が長年毎晩繰り返されることにより動脈硬化から心筋梗塞・脳梗塞などの病気を発症することが知られています。
これらは、肥満と関係のあるメタボリックシンドロームの病態と同じなのです。
実際、SASの治療を始めることにより、血圧が低下したり、耐糖能障害やコレステロールが改善する傾向にあります。